GREETINGS
ごあいさつ
田中愛治早稲田大学総長(当会名誉会長)
早稲田二十日会の会員の皆様、2023年初頭に早稲田二十日会の名誉会長を拝命いたしました早稲田大学第17代総長の田中愛治でございます。
大正14年に設立されました由緒ある早稲田二十日会の会員の皆様には、常日頃、とてもお世話になっております。早稲田大学ご出身のビジネスリーダーの方々がお集まりの早稲田二十日会と早稲田大学がより緊密な関係を築く機会を与えてくださいました代表理事の西浦三郎様、副代表理事の藤原弘治様をはじめ、会長の根岸秋男様、3人の副会長の井上和幸様、漆間啓様、中田誠司様には、早稲田大学への強い愛校心と熱い期待を寄せていただき、言葉では言い尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。
早稲田大学は、2032年に創立150周年を迎えます。その2032年以降の早稲田大学の目指すべき姿を考える時、自ずと2050年の早稲田大学のあるべき姿を描いていかなくてはならないと考えております。
国際卓越大学の認定を競う2023年の公募では、残念な結果となりましたが、この競争を通じて目が覚めましたのは、2050年に「世界で輝くWASEDA」になっていようとするならば、創立者・大隈重信が唱えた建学の精神「早稲田大学教旨」に立ち返らなくてはならないということであります。即ち、「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」です。最後の「模範国民の造就」について、大隈は「一身一家一国の為のみならず、進んで世界に貢献する抱負が無くてはならぬ」と説いています。その背景の哲学は、世界人類に貢献する人材を育成するには、学問研究の成果を活用せよ、そのためには世界に貢献する学問研究を追求せよというものであります。
したがいまして、「研究の早稲田」として研究成果の社会実装に一層の力を注ぐべきであり、その際には産学連携が必須であります。研究の進展にも人材の育成にも、産学連携を通じて、学問を活用しつつ、社会に貢献し、そして世界人類に貢献すべきと考えます。
2023年11月9日に大隈講堂で開催しました早稲田オープンイノベーションフォーラムでの早稲田二十日会の会長と副会長による4名の座談会では、全員が企業の使命は社会のニーズ、国民のニーズに応えることであると、ビジネスの真髄を語っていただきました。早稲田大学の使命は社会のニーズに応える研究をし、研究成果を社会実装し、またニーズに応えられる学生を育てることであると確信いたしました。
その意味で、早稲田二十日会は、早稲田大学にとって無くてはならない存在であります。今後の益々の産学連携や大学へのご支援に関して、将来にわたりまして、早稲田二十日会と早稲田大学の関係をより強固なものにしていただければと存じます。よろしくお願い申し上げます。
根岸秋男(会長)
早稲田二十日会・第6代会長の根岸 秋男です。平素は早稲田二十日会の活動にご理解・ご協力を賜り、皆さまには厚くお礼申し上げます。
早稲田二十日会の創立は大正14年と古く、歴史と伝統のある組織です。当時から二十日会の活動のなかで、会員相互間の交流はもとより、さまざまな分野での講演会や勉強会を通じて、相互研鑽を積み重ねてきました。
構成会員は、早稲田大学卒業の企業経営者・役員、そのOBに限定されており、その多くは、それぞれ実業界に身を置き、経営者として、また産業人として、活躍しているメンバーです。
そして、当会は現役の総長(田中愛治氏)が名誉会長に就任されている数少ない早稲田大学のOB会組織であり、大学との密接な関係が特徴でもあります。
早稲田二十日会の活動が、母校である早稲田大学の発展や卒業生の活躍に貢献できるものとなるよう、これからも皆様方との交流を深めながら、相互研鑽を積み重ねていきたいと思っております。ひとりでも多くの方に、この二十日会の活動をご理解いただき、ご賛同いただけることを切に願っております。
皆様方の益々のご健勝とご活躍を心よりお祈りしております。